自由律句 26

自由律句 26


蛇に見えたがただの細長いゴムだ


バイトだがマネージャーに見える後輩


気がつけばブックオフにいる


お印として貼られたシールが剥がれない


知らないおっさんによるカバーアルバムだった


どうやらインストゥルメンタル版のようだ


誰かのタオルが掛けてあるガードレール


ハイヒールで坂のぼる女子大生等


植木鉢の受皿から水を飲んでいる猫


もう並んでいる


もらったプレゼントの値段を調べる


名前がわからないまま出会い名前がわからないまま別れた

自由律句 26

自由律句 26

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-07-20

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