永遠の火
何の目的も 目的地もなく
ただ遠くに、もっと遠くに
自分の脚で、自分の脚だけで
わたしの両手も両脚も、そして両眼も両耳も
ただひとつの景色を捕らえるためだけにある
わたしにしか観ることができないその画に
わたしの名前をあげようとおもう
その信条を護り、全うすることがわたしの使命で
その存在証明を穢さず、受け入れてくれることと
その人の存在がわたしのよろこびで、また
わたしにとっての存在理由だから
如何なる絶望も薪にして焚べ 暗い炎をしずかに燃やす
涙一滴で収まる炎なら
その程度の絶望だったとまた
わたしのかたちをした亡霊に 嗤われてしまうから
そいつらが諦めて口を閉ざすまで
わたしはきょうもわたしを捜しに 無心にひたすら走りつづける
永遠の火