サイテーポップサウンド

サイテーポップサウンド

聴覚はおサルがウォークマンつけてたころの名残りらしい。もっとも、まだ僕は生まれていなかった時代のことだ。その聴覚を、ヘッドフォンつけてる君は浪費していて、くだらんJポップとか聞いているってわけだ。最終兵器よ、さらば!
若い人向けの音楽番組には若いアーティストしか出ていなくて、かつて感じていたはずの大人とか子供とかの関係からずっと遠いところにある感じがする。サイテーポップサウンドばかり振りまいて、みんなサイテーポップサウンドをサイコーだとか言うけど、本当だろうか。サイテーポップサウンドがサイコーだったら僕は僕でいられない。大衆のためのサイテーポップサウンドをわざわざ僕のためだけのサイテーポップサウンドだって思いこむための、アホみたいなヘッドフォン。蔓延したサイテーポップサウンドは時代を語る。そんなサイテーポップサウンドに僕は舌打ちとかしてみるんだけど、サイテーポップサウンドの前ではそれすら無意味で、結局何よりとうといのはサイテーポップサウンドをサイテーだって言ってた時代。サイテーポップサウンドのためのヘッドフォンはどう見ても耳栓で、君はサイテーポップサウンドの魅力を雄弁に語る、そのときの話題はただ一つだけ、サイテーポップサウンドだけでいい、サイテーポップサウンドに関するサイテーな話だけ、サイテーポップサウンドをBGMに聞いていたい。

サイテーポップサウンド

サイテーポップサウンド

サイテー!

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-07-13

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