題名のない人間
大変に恥ずかしいお話です。よければ聞いてくれませんか
分けさせてくださいよ、こんな恥ずかしい話ですけど。
結局それはとても意味がないものだったんですよ。
ココロの影ですよ。
その人がとてもうらやましくてうらやましくて仕方がないんですよ。
だって、その人には私の欲していたものを手にしていたのですから、ものすごくうらやましいんですよ。
その人は目に見えない努力をしたんだと思います。だから私にはわからないわけで……、普通に過ごして、並みの「頑張り」しかしない私には到底追いつけない存在なんですよ。
追いつけやしないんですよ。
その人が、その輝きが、うらやましくて……また自分はそうはなれないという恐怖もあって、とても普通に思えなくなってしまったんですよ。
逃げ道だったところがいつの間にかまた逃げ道を探す要因になってしまったのですから、私にはもう空虚しか取り残されていないんですよ。
憧れてしまえば終わりなんですよ、傷ついて元には戻らない硝子の瓶なんですよ。砕け散っていないだけでそれはとてもではないけど美しくなんてないんですよ。
憧れて、私もなりたいと思ってしまって、頑張っても頑張れなくて、よくわからない、そんな結果になってしまう。
たどり着きたいところまで身が持たないと思ってやめてしまうのですよ。
だから私はもう、だめなんですよ。そうなりたいと思ってしまえば、できない自分になれない自分に酷く絶望してしまうのですよ。
希望なんて私の生きてきた中ではなかったと思います。
恥ずかしい話ですよ。自分がいかに飽きっぽいのかなんて思ってしまいます。
もう、私はダメなんですよ。ダメ人間なんですよ。私にとってはもう頑張れるものではないんですよ。
娯楽が苦痛になる瞬間が一番苦しく、辛いのは小説を書いてて一番に実家したくせになんなんでしょうかね。まったく学んでないんですよ。私は嫌ったり、飽きたりして、その人の関心を無くしてしまうのですよ。
こんな人生に、題名なんてありませんよ「人間失格」なんて思ったりもしましたけど、私はそもそも人間としての前提を踏まえたうえでの「失格」という烙印を押される格なんてないんですよ。私はダメ人間でしょう、そもそも失格と呼ばれるような人間ではないのですよ。
なんの成果もあげれてない。
題名なんてありませんよ。
ああ恥ずかしい。死んでしまいたい。
題名のない人間