万華鏡

似非ポエム

陽当たりのいい窓辺に座り込んで
君は万華鏡を覗いている
緩々とオイルワンドを滑り落ちる
星や月や踊る砂が
時折笑うように弾けながら
肌や服や壁や床に
キラキラと彩りを振り撒いている

君の眺めるそこはきっと
いつか空へと願っていた
夢のような場所なのだろう

君だけに視えるそれはきっと
いつか必ず叶えられると
約束された場所なのだろう

万華鏡

(初出・2020/07/09)

万華鏡

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-07-09

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