梅雨

磨りガラス、滴るしずく、雨すらよくみえない、決して渇いてはいないと、言いたげな梅雨


ひとりだよ、一人じゃないよ、でも、独りでいるよ、窓から手をのばしてまとわりついた、梅雨


叩きつけられて、弾けた、だけの音、そんなの数えてたらきりがないよ、清々しいぐらいうるさくて聞こえない自分の音


指先が濡れた、手首におちていく、それをじっと見つめた。泣いたってわからない梅雨

梅雨

梅雨

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-07-09

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