妄想写真エッセイ『父の足』

妄想写真エッセイ『父の足』

撮影場所:西川理容店

 
 床屋は立ち仕事だ。立てなくなったら散髪はできない。しかし父は痛風に苦しんでいる。致命的だ。風が吹くだけで激痛が走るということらしいが、そんな状態でも父は散髪をする。そんな状態でも飼い猫と散歩に出かける。そんな状態でもビールを飲む。タフなのか何なのかよくわからない。父にはよくわからない強さがある。ただアホなだけかもしれないが、それがとても羨ましく感じる時がある。この年代の人たちは本当にタフだ。僕のような若い世代にはないタフさと率直さを兼ね備えている。それを素直に僕はいいなと思う。

妄想写真エッセイ『父の足』

妄想写真エッセイ『父の足』

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-07-08

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