星空文庫について
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インターネットが軍事回線だったころにはまったく誰も想像しなかったろうけどさ、いまや自己顕示欲さえもネット上に掲載することができるんだ。ツイッターやってない子がツイッターやってる子を逆恨みして時代が積み上げられた。ニコ動かようつべかを再生すれば、どこかのだれかが現在進行形で自分と同じことをしてるってわかるさみしさ。自粛期間にこそ活発に脳が動く。
お前の逃げ場なんてないよ、バーカ。
はじめまして。僕と申します。少年的な日々だけが心臓のすべてで、行間だけが血液のすべてです。明日にも終わる日本を遠目に眺めながら、スマホで自己顕示欲を垂れ流してます。終わる終わるって言われるものは、案外ながながと続くものですね。成人式ってのはそういうことを理解させるためにあるんですね。感受性の持ち主は、若くてあやうい僕ひとりで結構です。僕じゃなければ気持ち悪い!
インターネットが消えたら行き場のないみんなの自己顕示欲は夏の夜の空気にほわっとはじける。田舎ではホタルになるのかもしれないけど、東京では残業帰りのサラリーマンといっしょに都営メトロに乗り込んで終着駅まで行っちゃうわけ。不謹慎とか言うだけ言ってくれ。そして、不謹慎って言葉はぜんぶ僕にちょうだい。彼らをバカだと罵りながら、こんなありふれた夜にでも東西線で東へくだっていく人たちに同情します。
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