迷子

四十万 三月

パン屑を落として歩く。(カラスはそれを拾い、無かったことにする)
蝋燭に火をつけて進む。(降り出した雨がかき消し、無かったことにする。)

おうちに帰りたかっただけなのだ
誰かに見つけて欲しかっただけなのだ

誰も見つけてくれぬまま、森の奥深くへと入っていく。

迷子

迷子

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-06-29

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