フレイム

フレイム



途方もない事を怖がって
天の(ふた)が開く日を恐れてる
手には見えない鎖が絡んで
思うように動かせない


赤い光が見えた気がした
暗がりだからこそ強く輝く

塞がった後に生まれた退路
進むには遠く 戻るには果てしなく


フレイム
揺れる灯火(ともしび)
繰り返す言葉は波紋を帯びて
悲しく 愛しく 意味を(まと)
まるで記憶に瘡蓋(かさぶた)を付けたみたい
()がれてしまえばそれまでの火炎


一人で生きるにはどうしても
上手くいかない 生きられない
(つまず)く足取りすら誰かが見てる
きっといつの間にか守られてる

話をしよう
これからの事を

僕がこれから
あとどれだけ生きられるかを


フレイル
羽ばたく翼は
目も当てられないほど萎れて
淋しく 愛しく 紅蓮を纏う
それは途端に消えてしまう様な
失ってしまえばそれまでの火炎



心が笑ってる
口惜(くや)しくて笑ってる

離れた口と口が朽ちていく


もう戻れないのは
きっと自分だけじゃなくて
等速で生きてる 背景、その全てだ



フレイム
ただ歌を唄いたくて
(まき)に付けた火を囲んで集まった
「赤」と名付けた その火炎は
燃やし尽くしても終わる事のなく

Flame banquet(フレイム ヴァンケット) 呪言(じゅごん)戦斧(せんぷ)
振り(かざ)して 断ち切った鎖は
僕の足元に転がる 僕自身で

フレイム、それは 燃え尽きても尚
灯火となりて輝き
灯台として(そび)え立つ
吹き消せど消えやしない命の火炎

フレイム

フレイム

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-06-26

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