図書館に幽霊

図書館に幽霊

みみっちい夢は欲望と呼ばれて、散々にdisられてはサーバに保存される。馬鹿でかい欲望は夢と呼ばれて、焦げ臭いにおいを振りまく。そういうのを、反復横跳びみたいに、何がしたいのかわからなくなるまで繰り返して、人類とかの歴史とかができたような気がする。
図書館に幽霊が出るらしい
、噂聞いたよ。でも、結論から言うと、それは枯れ尾花によく似た君の影でしょう。することがないから詩を書いて、することがないからツイッターを打って、することがないから本を読み、することがないから「忙しい」とぼやく。そんな君の忙しさが残像みたいに投影されて、幽霊のくせに怖くないから、君自体がつまらないってことになって、シュレッダーにかけられて、明日にはリサイクルされて栞にでもなるんだろうけどさ、言い換えれば、人類にとってのコメディーだよね。積み上げられた本を読む読まない関係なく、本が積んであることだけがおかしくって、だから人類の歴史がどうのこうのってほざいてた。てらわろすてらわろす。一ページごとに草が生えて、草原になって、森になって、ひいては地球を再構成するところを私は妄想する。で、君はまだ本を読み続けている。本を読んで、日本語をほざいてる。明日、シュレッダーにかけられた感想を教えて。

図書館に幽霊

図書館に幽霊

人類とかの歴史とか。てらわろす。そんな感じの作品です。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-25

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