自由律句 11

西川 真周

自由律句 11


猫は良い場所を知っていてちゃんとそこに居る


ただ今遊んでいますと言いながら子供が走っていった


二人組の一人声でかい


犬は雨に濡れていたが惨めではなかった


右と左がうまく区別できない時期があった


「きょう寝癖ないね」と言った女子高生がまぶしい朝


HPはあるけどMPがない


べつに悪い人ではないが良い人でもない


窓外から聞こえる他人の歌が下手で優しい


町で見かける変な人が集まる場所にいる


いろんなことがちゃらになるはずだった


子宮に帰りたいと言ったバイトの同僚が辞めた

自由律句 11

自由律句 11

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-06-25

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