おまえの愛・上

アメイロ めるり

  1. どこにでもいる男の話
  2. 香るレモン
  3. 盲目な白昼夢

じめじめした日が続いてたのでホラー書いてみた。

どこにでもいる男の話

青年エイジは悩んでいた。 最近いい感じになってきた女友達のミサの家に行くか美女のリナの誘いに乗るか

ミサはおつまみ作りがうまい今頃に電話を入れればきっと冷やしたビールも飲めるだろう。
リサは友達の紹介で知り合った、
知る人ぞ知るインフルエンサータイプだつまり
モデル体型をじっくり見れるチャンスが舞い込んだわけさ、運も良ければ…とそこから妄想が頭を満た。一度冷静になろうと深呼吸をしてスマートフォンに手を伸ばし連絡先を示すスクリーンをじっくり見て考え込んでから、よしコレだ!と意気込んで決めた。

時間は深夜、場所は渋谷・センター街。地下鉄近くの路地で人生最悪の時間を突っ立って行き場のない怒りをタバコの火で燃やした。
リサのホームパーティーへの招待状に返事をしたら間違えだったと、後ろからガンガン音がするのにパーティーはやってない何て嘘はつきはじめる、しつこく質問したら切られてしまった。仕方ないとミサにメッセージを送るも今は生理だから無理と返事が帰ってきた、行く意味がないじゃないかと怒りの勢いで電話を切った。一日が丸つぶれじゃないか、どうしてくれる。吸い殻の火を消し東横線に乗り込みむしゃくしゃした足で中目黒の駅を降り駅下の居酒屋をハシゴしはじめたが
それでは空き足りなくなり商店街まで足を伸ばした、赤色のネオンが光る鹿の頭が目印のバーは酔った目には神秘的に写り何とも不思議な力に引っ張られた。入口に続いく階段を降り木造の扉を押す。チャリンとドアベルにマスターのウエルカム、薄暗い照明とスロージャズが流れる店内はどこにもある普通のようでしっくりこない違和感を感じる。
カウンターに向かいマスターに手はじめに一杯モヒートを頼む、すると隣から「私はブルームーンがいいわ」声だけで色気は伝わらるのかと酔った頭に一筋の糸が貫いた。声の持ち主の顔は横顔が絵になる美人だった大きく開いたドレスから巨乳の胸が覗いた。やっと勝利の女神が傾いてきたな…何故なら隣の女は女神級だ、リサもミサも目じゃないぐらいの美人、肌は白く滑らかな質なのは一目瞭然、髪は黒く流れるような長い髪が肩の下でゆらゆら波うっ。「君、キレイだね」美人に一言かけないなんてマナー違反だ、
「貴方も一人?」艷やかな唇は優しい微笑みで語った。

香るレモン

目が覚めると見知らぬベッドに横たってた。記憶を思い出そうとも容赦なくカーテンから差す眩しい朝日が目にしみる。柑橘類の匂いとともに「おはよう」と声がする方に向く。横に寝そべる全裸の美人は誰だ?目を擦り状況を確認した、嗚呼、そうか君はたしか…。
「また忘れた?昨日はあんなに盛り上がったじゃない」今度は悪戯ぽく微笑む女。
「私の名前は…」女の言葉を遮るように電話が鳴った、「ちょっといいかな」ベッドから起き上がりベランダに向かった。
画面を確認するとかけてきた相手はミサだった。寂しいから生理が終わったら合ってほしいとの事だったが急にメッセージは見たの?や、今はどこにいるの?とかの質問をしだし話が長くなりそうな雰囲気から逃げるべく適当なところとで切り上げて中へ戻った。
女はシャツを羽織コーヒーとトーストを用意してた。「砂糖はどれぐらいがいいかしら?」角砂糖の瓶を指差し女は聞く「いらない、俺はブラックでいい」とマグカップを口に近づけた。風味がいつもの安コーヒーと何処か違う「コレはどこ産?」と聞くと女は「特別だから内緒」もったいぶる奴だな、「また遊びに来たときに教えてあげる」と言い残し女はリビングを後にした。

そこから一週間、仕事から家に帰るまで頭が女でいっぱいだった。女の家を後にしてから連絡先を交換しているかスマホを確認したがそもそも名前が思えだせなかった。
女の家への道順も仕事でスクリーンを追っている内に薄れていった、うろ覚えの道順でバーを辿るも成果なし、その日はそのまま自宅へ帰った。
朝、満員電車に押される間の脱力感はどうにかならないもんか。開札をでた後により道したカフェのコーヒーがどうも口に合わない、受け付けの新入りに挨拶をしエレベーターに乗った。机の上にかさばる紙の束を睨み数時間、会議用に資料をまとめ上げなければならないのにどうも集中できない。
意識が遠いのく…嗚呼、何処かへ行ったしまいたい。社内のコーヒーも今朝の店と同じく不味く感じる変だな、そうだもうすぐ休憩の時間に近い外へ出てうまいのをバリスタにでも頼んでみよう。会社の扉を出てからそれを最後に記憶が途切れた。

盲目な白昼夢

気がつくと空は夕暮れ、
辺りを見渡すと俺はあの女のマンションの前に
立っていた。これは夢か?訳もわからぬまま足はもう玄関前に近いてた。女の顔と胸が脳裏にチラつく、息を呑んでインターホンを押した。

おまえの愛・上

下につづく

おまえの愛・上

どろどろ

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • 青年向け
更新日
登録日 2020-06-25

CC BY-NC-ND
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