乱れ刃 瑠璃

乱れ刃 瑠璃(るり)



雨が拭って彩った 怪しい変貌(へんぼう)後退(あとず)
勇敢(ゆうかん)なだけのデスパレード 居心地が悪くて浮浪(ふろう)
半分以下に注がれた (やぶさ)かなワイングラス
赤だの白だの付けたのは誰 私を眺める気配は誰

一層 君に成って 星を浴びて 人を抱いて 巡れ
星を()って 海を割って 命を編んで 巡れ


部相応(ぶそうおう)なワルツに乗って右へ左へ両脚を迷わせて
もう踊れないわデスパレード 酷く微睡(まどろ)む夜の輪

一向 君は来ない 私は居ない あるのは狂気 爛々(らんらん)
星を結って 海を割って 心を縛って (ねぶ)


(きら)びやかなルミナリエの下で
(うごめ)く舌と 浮付(うわつ)く気持ち
辿々(たどたど)しく 爪先(つまさき)は震える 女神の夢を視る



置 い て け ぼ り の 小 さ な わ た し は
狭 い 世 界 の 片 隅(かたすみ) で 弱 い 君 だ け の 奴 隷(どれい)
昔 話 が 苦 手 で 良 く 聞 き も し な く て
未 だ に 君 以 外 の 事 を 何 も 知 ら な い
三叉(さんさ)に分離する乱れ刃 瑠璃



二人だけの現し世 筒状に光る目的地は遠く
引き裂く故のミスリード 腐乱(ふらん)していく完成図
交換出来ない妖 但しそれは正しい恋路
痛みに耐えて背面に沿っても 添えられる手がなく空を仰ぐ


煌びやかなシャンデリア
眩しい程の困った表情
君に見られない様に唇を 一舐めしてしまう



置 い て け ぼ り の 小 さ な わ た し は
狭 い 世 界 の 片 隅 で 弱 い 君 だ け の 玩 具(おもちゃ)
人 の 哀 し み も 分 か ら な い 悪 魔 達 は
終 ぞ(ついぞ) 潰 え る(ついえる) そ の 時 ま で 言 い 訳 を す る
糸より細くて失くした君 瑠璃





ふらり ふらり 夜の街を
ふわり ふわり 君の指を
無様にも 不様(ぶざま)にも 思い出して練り歩く

きらり きらり 夜の街は
ふわり ふわり 夜の蝶は
無様でも 不様でも (えん)を喰らい生きる 穿(うが)


痛みを 呪いを 笑顔が似合うデスパレード

置いてけぼりにされた 弱い私を見て笑う
混迷(こんめい)な君に届けとばかり死を願う刃 瑠璃

三叉に分離して 二度と揃わない刃 瑠璃

乱れ刃 瑠璃

乱れ刃 瑠璃

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-06-24

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