【執筆中】ドMな男子に捧げる台本

メイロラ

ヒロキ 怒られる人
アカリ 怒る人


◇◇◇


ヒロキ:ん? なにか言ったか?

アカリ:言った。ちょっと話があるんだけど。

ヒロキ:あーごめん、洗い物終わってからでいいか?

アカリ:だめ、こっちきて。

ヒロキ:うん、ちょっとまって……どうした?

アカリ:……

ヒロキ:もしかして怒ってる?

アカリ:怒ってる。

ヒロキ:ごめん! 言おうと思ってたんだけど……本当にごめん。ちょっと、手がすべって……

アカリ:なんのこと言ってる?

ヒロキ:え、アカリのマグカップ割ったこと、じゃないの?

アカリ:ケガしてない?

ヒロキ:うん……ほんとにごめん! 代わりのプレゼントするから。

アカリ:いらない。それより私に隠していることあるでしょ。

ヒロキ::え……ないよ?

アカリ:……うそ。

ヒロキ:ほんとにないって。

アカリ:ある。

ヒロキ:……しらない。

アカリ:言って。

ヒロキ:……なんでばれたの?

アカリ:見てればわかる。

ヒロキ:ごめんなさい! お願い、許して! 別れたくない!

アカリ:は?

ヒロキ:違んだって! 俺知らなくて! 高志(タカシ)が男同士で飲もうぜーって……行ってみたらなぜか女の子達がいて。高志のやつハメやがったなーって思ったけど……すぐ帰るのは女の子たちに悪いかなって思って。 

アカリ:連絡先聞かれた?

ヒロキ::え、まあ……でも、教えてないよ。

アカリ:そっか……

ヒロキ:本当にごめんなさい……

アカリ:高志くん今度会ったら説教だな。二度と行かないでよ。

ヒロキ:……え? 怒って、ないの?

アカリ:ちょっと怒ってる。でも、ちゃんと正直に話してくれたし合コンの件はもういい。私が怒ってるのは、別。

ヒロキ:え、もうない! もうないよ!

アカリ:いいや、ある。(距離をつめて、ヒロキの額に手をあてる)あつ……! やっぱりあるじゃん熱! なに洗い物なんてしてるの!

ヒロキ:ご、ごめんなさい? いやでも、今日はアカリがご飯つくってくれたし、それくらいは。

アカリ:普段、おかわりするのにしないからおかしいなと思ったら、なんか顔赤いし。でも、元気そうなフリするし、むかつく。

ヒロキ:ご、ごめんなさい、だって、たいしたことないし、心配かけたくなくて。

アカリ:私がそんなに信用できないの!

ヒロキ:え、ご、ごめんなさい。

アカリ:想像してよ、私が熱あるのに無理して平気そうにしてたら、ヒロキはどう思うの? うれしいの?

ヒロキ:……いや、悲しい。

アカリ:そういうこと。

ヒロキ:ごめんなさい。

アカリ:謝ってほしいわけじゃない。洗い物は私やるから、寝て。薬もちゃんと飲むこと。

ヒロキ:え、でも洗濯とアイロンかけもまだ……

アカリ:返事は?

ヒロキ:……はい。

アカリ:よろしい。まったくもう、心配させないでよ。

ヒロキ:アカリ……。

アカリ:うん?

ヒロキ:アカリって普段怒らないよな? アカリに怒られるのってなんか……いいな。胸が熱くなったっていうか。やべぇ癖になりそう。

アカリ:は?

ヒロキ:もう終わっちゃうのか。もっと怒らせたらどうなるのかな……はぁ……

アカリ:は?

ヒロキ:(電話をかける)あ、高志? うん、次の合コンってさ、いつ? メンバー足りてる?

アカリ:いいから寝ろー!!!


END

【執筆中】ドMな男子に捧げる台本

【執筆中】ドMな男子に捧げる台本

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-06-13

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