Purified
捩れた夜の果てで人知れず 快い不自由を探していた
はじめから無い地図をまた失くしたみたいな顔で
首を絞めているのがどちらなのか またわからなくなってしまう
ひとつの標識もない場所で ただ立ち尽くしていた夕方
冷静になりすぎるのが無性に怖くなって
夜を最期に照らし合わせるなんて
もうやめにしたいと思った
そのままの意味ですべて受けとりたかった
淀んだ渦に呑まれていく
その連鎖になにもかもが歪められていく
本当の絶望は 信じることを諦めることだから
独り善がりの言語でもいいから一度
一から十まで吐きだしてくれることを望むよ
自分を正しく裏切ってはじめて
犠牲に逃げない生き方ができた気がした
Purified