非通知
今朝は空がが美し過ぎた
昨日の
電話
非通知
違う違う…
そんな通知はあの人はしない
わかっているのに…
今朝は空が水色
美しすぎる
わかっているのに
もう終わりだと
どこかで結び付けて
思い出を引き出すわたし
わかっているのに
水色の空の向こうに奇跡を感じてしまう
わかっているのに
そんなところに奇跡はないと
知っている
昨日の非通知のせい
わたしの箱のリボンを
水色の空がほどいてしまう
雨上がりの埃の取れた木々が
揺れる緑の稲穂
風がすり抜けてゆく
水色の空へ
…あなたに会いたい
非通知