奇想詩『指切りげんまん』

奇想詩『指切りげんまん』

二人の女の子が


指切りげんまんをしていた


でも指切りげんまんの唄は


歌っていなかった


ふたりとも無言のまま


指切りげんまんのリズムで


腕を上下に動かしていた


ゆーびきーりげんまん


うーそついたーら


はーりせんぼんのーます


ゆーびきった


僕が代わりに


歌ってあげた


そしたら女の子たちは


中指を立てるみたいに


小指を僕に向かって


おもいっきり見せてきた

奇想詩『指切りげんまん』

〈あとがき〉
女の子を怒らせると、こわいです。

奇想詩『指切りげんまん』

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-09

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted