美しい花

「これはまたたいそう美しい」「それは造花ですよ」「なんと、造りものでこの技巧ですか」「ええ、なんでも金塊をいくらも積んで造られたとか」「ははぁ。それはまた別の意味で美しいものですな」

ブタ共がきたなく笑っている。わたしは美しくない。この悪趣味な見た目に悪寒が走り、死にたくなった。

美しい花

美しい花

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-09

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