いつかまた会える日に

「猫さんおらんくなったんやね」娘が呟いた。猫さんとは、ふらりと現れ、愛らしさを振りまいていく、飼い主不明の猫だった。「いつかまた会えるよ」そんな気休めしか言えない自分が情けなくなった。
お父さんがああ言ったから、私は猫さんを探した。そしてついに見つけたんだ。愛らしい猫の足跡を。

いつかまた会える日に

いつかまた会える日に

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-09

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