彼女は最後に俺達のことも指して笑った

「わりとどこにでもあるものって何だと思う」「え、雑草……とか」「ハズレ!」いや、あるだろ雑草と思った。道路の隅に名前なんか知らない緑の草が生えてきてて無性に苛ついた。「正解はねぇ、ゴミだよ」「は?」ほら、そこにもそこにもそっちにもあっちにも地球の裏側の海辺にだって。「あるんだよ」

彼女は最後に俺達のことも指して笑った

彼女は最後に俺達のことも指して笑った

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-09

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