20190620

綺麗な星は降ってきた。雨みたいに。飴みたいに。あれは、甘い。口を開けると、ころころ入ってきた。そして、光るのだ。唇で、喉で、胃袋で。私の口の中で溶けた光は、私の体液で分解され、吸収され、血液へ巡る。だから、私の血は星そのものなのだ。綺麗な、あの宇宙の、血が流れている。

20190620

20190620

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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