惑星移住

六畳の広さは永遠。だのに僕の周りには一畳程のスペースも無い。閉め切ったカーテンの隙間から手を伸ばしてくる朝日が怖くて、見慣れた暗闇の方が生温い僕には優しかった。気の抜けた炭酸は、プラスチックのコップの底。人々の往来が現実味を持たせるので、僕は未だにこの地へ足を下ろしたことが無い。

惑星移住

惑星移住

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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