20190425

目に刺さる
ビル群の切っ先は
痛く
ねずみ色の空はどろの味
僕は自分の目から流れる
血の色さえ
鮮明に見えない
目の前を横切る蝶は
あたかも華麗で
それでいてしぶといやつだった

20190425

20190425

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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