人の夢は泪で死ぬ

都会の風は、塵に塗れている。駅から歩いて帰宅すると、目の中がなんだかゴロゴロした。眼球ごと取り出して、洗いたい気分だった。当然そんなことは出来ないので、目薬を二、三滴垂らす。すると、涙と一緒に何か小さな生き物が流れ落ちた。何だろう。液に溺れた小さな生物をティッシュに包んで捨てた。

人の夢は泪で死ぬ

人の夢は泪で死ぬ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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