五十年後にページを開いて

半世紀はあっという間
私達とは流れる時間の速さが違う
けれど、濃密だった
あなたの生きた証が媒体になる
別れの言葉ではなく感謝の言葉を
酸化した皮膚の上に
無機質な私の手を重ねた
電波を端末に繋ぐと電子書籍の棚
あなたの記憶を反芻する

五十年後にページを開いて

五十年後にページを開いて

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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