感情

獣が駆けていた
それは巨躯をものともせずに
荒野を荒れ狂った様に駆けていた
岩肌は厚い足裏で砕かれた
渓谷は咆哮で裂かれた
何者も畏れずに
何者も支配せずに
駆けずり回っている姿は
凛と研ぎ澄まされた何かがあった

感情

感情

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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