流星群

夜の北風はぴゅうぴゅう喧しくて寝られたもんじゃあない。何故あんなに騒いでんだ。なんでも、あれは暴れ回る竜の子で、北の方で産まれびったんばったんと飛翔の練習を重ねているらしい。だが一度その長い躰をぶぉんと天空へと舞いあげたなら、美しい夜風となり雲を跳ね除け星々を降らせるんだそうだ。

流星群

流星群

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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