真意の確かめ方

あいつの口端から血が垂れてたもんだから「どうした」って聞いた。そしたら「トマトジュースだ」って返ってきた。それから会う度にあいつには食い零しの跡があった。ある時、また口端からトマトジュースが垂れていた。「トマトジュースだ」聞いてもないのに言ってきたので、キスをした。鉄の味だった。

真意の確かめ方

真意の確かめ方

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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