オリオン座

風呂上がりに喉が乾いて、近くの自販機へ出掛けた。冬の夜は冷たい癖に、優しく放っておく。歩きながら上を見上げると、情けない星空だった。住宅街の寂れた光と五十歩百歩で、距離の近い電灯の方が少しだけ勝っている。それでもオリオン座の星の並びだけは、勉強が出来ない私でも覚えられたのだった。

オリオン座

オリオン座

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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