雪の日

窓が白く凍っていた。この部屋はそんなに寒いのか。窓際がただ白くて、今が何時なのか分からなかった。静かだった。雪が積もったのかもしれない。何となく見たくて、コートを来て裸足のままベランダに出た。祖父の遺した農場が一面真っ白だった。私はそこでやっと、自分が一人だったことを思い出した。

雪の日

雪の日

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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