アリの目

太陽が東から昇り始めた頃、斜め下から光で照らされる雲の色が好きでした。それは、灰色と淡い橙色と夜の残り香の様な青色だったと思います。綺麗なグラデーションは、本当に見事でした。きっと、雲の上の神様はあの色をご存知ないのです。あれは地上から見上げた者だけにしか見つからない色ですから。

アリの目

アリの目

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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