僕の町

連日雨が降り続いた後は海になる。この町の建物の一階には浮き輪がついていて、降水量が増してくるとぷかぷかと浮かび上がるのだった。そうなると、海が干上がるまでは暫しの休日である。不純物は沈み、水面は透き通っていた。アカウミガメがどこからか訪れ、揺蕩うている。何とも美しい景観であった。

僕の町

僕の町

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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