円満

アロマデューサーに落とせるオイルには、実に様々な種類があった。「円満」と書かれた小瓶を取り、数滴垂らして吸った。すると不思議と、嫌味な上司とも円満に過ごせるのだ。こいつが販売されてからというもの、社会全体が良くなった気がする。――街中に霧散する透明なミストに、人々は未だ気付かない。

円満

円満

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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