電力社会

人は電気を食べる動物に進化した。電気なくして生きていけず、街中のいたる所に、必ずコンセントが備え付けてあった。皆がそこへ群がり、電気を蓄え、また各々別の場所へ行く。大量のエネルギー消費だったが、人々は気にする気配がない。しかし、地下深くに揺蕩う電気ナマズは今にも瀕死寸前であった。

電力社会

電力社会

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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