冷えたスープ

恋が冷める瞬間を味わったことがある。それはまるでコースに出されるスープ。空腹故に一口目は美味しいが味わう程に冷えていく。そして、とうとうメインディッシュまで感動が続かない。最初は美味しいのだ。けれど、これは私のせいではない。時間が経てば、料理は冷えるものだ。再び温めるか残すかだ。

冷えたスープ

冷えたスープ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted