チキン

もうすぐクリスマスだ。有り難い日である。俺は別段、その宗派ではないが、誰かの、ましてや誰かが崇拝する神の誕生を祝うくらい、吝かではない。さらに朗報だ。俺は今日、自由の身になる。嬉しくて、いつの間にか眠っていたようだった。目を開けた次の瞬間、重い刃が落ちてき、俺の首を綺麗に刎ねた。

チキン

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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