重み

優しい、と評される人は、その重くのしかかる言葉を小さな頃から背負う。私にはありありと見えていた。無遠慮に投げかけられ、優しいを背負う人は、その言葉故に優しくあらねばならんと錯覚するのか、幾度となく受け入れる。優しいを背負い続けた後の結果は、重みに耐え切れず下敷きになるのみだった。

重み

重み

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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