変わり目

太陽の光は白っぽく、都会のコンクリートを反射して街全体を灰色に染め上げた。木枯らしが、有刺鉄線の様に張り巡らされるビルの合間では、歩く度に皮膚が破れ、そこから寒さが染み込んだ。それでも皆早足で、肩をぶつけないよう器用に歩いた。紅葉して鮮やかだった色々は、枯れ葉となって吹き溜まる。

変わり目

変わり目

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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