「♩みんながそろってつーいつい」

昔から最高にクレイジーな奴になりたかったのに俺はこうして小綺麗なスーツに身を包み、さも自分が偉くなったと錯覚するような革靴を履いて歩いた。隣にずらりと並んだ奴らは皆そっくりだ。そして、思ってもいないような理由を、歪な笑顔を携えて颯爽と言うのだ。「私が御社に志望致しました理由は――」

「♩みんながそろってつーいつい」

「♩みんながそろってつーいつい」

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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