フィラメント

繋がっている時だけ、回路は正常だった。発光に目が眩み、瞼の裏側は真っ黒。けど、仄かに残るものがある。それは白色だったり、オレンジ色だったり、ネオンの蛍光色は少し下品だ。熱が通る度、火傷しそうで、千切れそうだった。それでも、辺りを照らす事しか能がないので、今日も街路を照らし続ける。

フィラメント

フィラメント

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted