装飾

胸に空いた穴は爽快で、今さらピアスの一つや二つ大したことなかった。人を隠すなら街の中だし、木を隠すなら森の中だ。穴を隠すならボディピアスをすればいい。鏡に映る、ぼっかり空いた胸の中心を見つめた。ほら、俺は人じゃないんだよ。痛みは感じなかった。空いた穴の感覚だけが、身体中にあった。

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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