部品

俺は、何かの一部に
過ぎない筈なのに
それさえ、複雑な機械のよう
パーツごとにお手入れ可
なんてことはなく
どこかに綻びが生じると
即、外される
複雑な俺は転がって
海の底や砂の中、そして
大きな生き物に誤飲され腹の中
壊れたまま、横たわるだけなんだ

部品

部品

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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