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星が頭の上で五月蝿い。よく喋る。けれど、僕には星の言葉が分からないので、その音はシャンシャンとしか聞こえない。冬の夜は特に喧しい。弟は、星の言葉が理解出来るようだった。「喧嘩してるんだよ」「何のために?」「競い合ってる」――美しさを。地上の僕らからすれば大してどれも変わらないのに。

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-06-08

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