パパ活をしていて、町田でさらわれた梅灘すすめ。 彼女が目を覚ました場所は、異世界の収容所だった。 その異世界で知ったことは、自分がエタらせ(書いていて挫折した)小説の続きの世界だったということ。 そして、異世界で見たものは、ベノム人という人種に侵略され、荒廃し、滅びを迎えようとしていた、自分のキャラクターである「獣人」たちの最後の戦いに命をかける姿。 果たしてすすめは、自分の物語と、獣人を救うことはできるのか? ※この作品を5ちゃんねるのなろう関係スレッドに投下するなど、晒し行為を行うことを禁止します。
定められた運命だからこそ、人は抗いたくなるもの…。13年の月日は何を変えたのか…? どんなに遠く離れていても、惹かれ合う魂は…やがて抗いがたい情熱の炎を持ってぶつかり合い燃え上がる…。新たな苦しみを伴って…。
アレックスに触れられるたびに私の心は乱れていく…。魔性の美しさを誇る”ホーク”はきっと私を手に入れたら最後、離れていくに違いない…。だって私は娼婦だから…。どんなに想っていても混血の私が英国貴族のましてや公爵夫人になどなれるわけがない…。
世界で唯一の愛は、決してこの世では手に入れられないもの…。 たとえそうだとしても…わたしはあなたから目を離すことは出来ない…。たとえそのためにあなたと闘うことになったとしても、わたしは決して後悔はしないから…。
2011年。冬休みに一時帰国した音楽院生・蘭は24歳のクリスマスに実家の引き出しから携帯電話を見つける。 高校入学の記念に買ってもらった初めての携帯電話。その中には高校時代にお遊びで作曲した「無題」が残っていた。 ありがちだが耳触りのいい変ロ長調に含まれる暖かさに、懐かしい記憶が甦る。 平成~令和を音楽と共に駆け抜ける蘭。そして、彼女を取り巻く者達の群像劇。
文永の年、紀州熊野を歩く念仏聖、智真は一人の僧に行く手を遮られた。世俗の縁を捨て、念仏を勧めて生きることに生命を懸けようと、勧進に踏み出したばかりの智真は、僧の疑念に応えることが出来ず、熊野本宮に篭もる。そこでの幻想体験を通じ、智真は一遍と名を改め新生する。 時宗の始まりの物語。
肉体の死を迎えた16歳の主人公・野原小陽(のはら こはる)は、「心界(しんかい)住民課案内員・日向三郎(ひなた さぶろう)」と名乗る青年に導かれ、「心体(しんたい)」と呼ばれる、いわゆる魂だけの存在になって、心体の暮らす世界・心界へと引っ越した。 心界・・・そこは、肉体を持つ人たちがごく普通に生活するのと全く同じように、心体たちがごく普通に生活する世界。 しかし、小陽は、自分がそれまで暮らしていた、肉体を持つ人たちの暮らす世界・物界(ぶっかい)に残してきた家族のことが心配すぎて、心界になじめず、大罪を犯してしまう。
主人公・小篠萌花は、突然、弟・葉が変身した黒く大きな化け物に襲われ、危ないところを、光を操る不思議な力を持つクラスメイト・日高光士に助けられた。 葉を元の姿に戻すため、小篠は、同じく化け物に襲われたところを日高に助けられた者たちと共に、日高の指揮の下、葉を化け物に変身させた犯人である闇姫を倒す。
近隣諸国との衝突が激しさを増す平成二十八年六月。 日本は戦争を始めた。 広島県広島市、警戒区域内に構える印刷会社に努めて六年目、碓氷 聡(うすいさとし)二十六歳は、諸々の面倒事を逃れるべく、同年十一月。辞表を提出する。 蜷川 千鶴(にながわちづる)三十四歳。広島市、警戒区域外にネットカフェ「心の蒼」を構える経営者である。時代の流れは商売の形態を少しずつ変化させ、自身が謳うポーカーフェイスもまた、その変化に戸惑う毎日を過ごしていた。 そんな折、日本全国に普及した薬物を使わない営利睡眠システム「季節の森」を営利目的で利用する聡と、無頓着にもこの装置で運営する千鶴は出会い、運命の歯車は刻々と回り始める。
2010年作品です。 大地震によって、竜族(りゅうぞく)の暮らす国・竜国(りゅうこく)へ来てしまった、ちょっと冷めた性格の女子高生・吉川モネが、竜国での出来事を通して成長していく物語。
時は今から50年後の2065年の日本を舞台にテロや戦争に溢れかえる世界の中でそれに対抗する組織『新選組(イクスターミナーション)』が構成される中、1人の少女・大鳥母禮が入隊。時代の流れを変えるべく『新選組』へ入隊した兄を探し追いに来たが不在の為、兄の大鳥敬禮を探すべく土方らに同行される 。そこで得た意外な情報が下で、彼女は一気に歴史の渦へと巻き込まれていく。真実か嘘か?全ては自身の手で掴み取れ
戦いの時来たる! 幕府・長州・薩摩の三者が鼎立する京で、慶喜と三成は独自の活動を展開。心強い仲間、松平定敬も加わった事で、京での勢力を急速に拡大させていった。 そうした中、時代は転換期を迎え、新たなる激動が慶喜と三成に容赦なく襲いかかる。 時代の激動が襲いかかる中、三成は策を巡らし、慶喜と自身の理想実現のために動き出す。 慶喜もまた、理想実現のため三成に全てを委ねる。 だがそれは、尊攘派の盟主長州との対立を意味していた。 対立が火種を生み、火種は燃え盛る業火を生み出す。 対立が深まる中、慶喜と三成は長州との戦いを決意する――。
七年に一度、宇侘(うた)八幡宮で奉納される猿楽(さるがく)『紫桜(しざくら)』。 大学生の僕・森崎浩司は、この珍しい伝統芸能に心惹かれて山間の温泉郷・深津峡(ふかつきょう)を訪れた。朗らかな女将(おかみ)の蘭さんと、その娘で責任感の強い水菜さん、天真爛漫な果林ちゃん、そして白装束に身を包んだ桔梗さんという個性的な三姉妹と出会った僕は、いけすかない写真家・妹尾(せのお)夕介に振り回されつつ、猿楽『紫桜』上演に立ち合う。 そして僕は、決して出会うはずのなかったある人物と出会うことになったんだ──。 ──幽玄のしらべに少女たちの物語が響き合い、此岸と彼岸が接するとき、止まっていた時が静かに動き始める── 山深い温泉郷を舞台に、薪能(たきぎのう)をモチーフとして展開する、長編青春小説! 【2016年2月15日全面改稿出来】 ※ 縦書き閲読推奨。