【これは、ある男が見た十夜の夢。】 誰しも、夢を見ることはあるだろう。 けれど、いつまでも夢を覚えていることは、きっとないはずだ。 そんな世界で、ある男は見た夢をつづる。 これは、彼の見た十夜の夢。 次々に繰り広げられる奇妙な世界を、お楽しみください。
【上りきったその先で】 20歳の誕生日を迎えたある男子大学生の元に、友人がお祝いパーティーに誘ってきた。初めてのパーティーで、思う存分食ったり飲んだり踊ったりした「パーティーの主役」。しかしそれは、彼がこれから上る「大人の階段」のほんの一部に過ぎなかった。
【なぁ、ヒキイシって知ってるか?】 スーファミの「学校であった怖い話」や、2ちゃんねるの「洒落怖」の話がお好きな方におすすめします。サクッと読める怖い話です。
孤独死、誰にでも起こり得る事。 やり残した事、思い描いていた事、残した者に知らせたい事、色々な無念を残し死んでいった者の 残留思念を読み取りながらこの世に思いを残す事なく 死者の霊をともらって行く新米特殊清掃員のお話。
怖話(こわばな)『出られない室』=他人にはお笑いでも本人には怖い話 怖話(こわばな)『シキモウレイ』=本格正統的、実話系の怖い話 怖話(こわばな)『小雨の夜のことだった』=恋愛が絡んだ人情話
その夫婦は都会の暮らしにうんざりしていた。田舎暮らしに憧れて引っ越した先で巻き起こる、「何かが変だ」 心と時間が進むスピードは、いつも同じとは限らない。
これは私が友人より聞いた話である。2012年7月の暑い日…男の元に一通のメールが届いた。メールには複数枚の写真ととあるファイルが添付されており…こう記されていた。 「閲覧注意」ただひと言そう記されたその文字がやけに印象的だったと彼は呟く。男はその文面を見ながら思い出していた。そう…あの事件が起きたあの日もこんなふうに蝉が煩く鳴いていた初夏の夕暮れだった。
列車に乗り込んでくる人につれて、屑男の過去が時系列順にあらわになっていく。 そして木更津は実は「来去不(きさらず)」で黄泉の国の入り口だった。 軽いミステリー・ホラー形式にして、話の面白さと展開で読者の興味を引っ張りました。 ストーリー構成と形式に気を配った1作。