バーで飲んでいる男と女の会話劇。ネガティブな男とそのネガティブを肴に飲む女。恋人ではない二人の不思議な居心地のいい空間。
時系列は2000年夏、東北。 「雪と花の狭間に」の前日譚。 中二の夏。一哉は蘭を喪う悪夢にうなされる日々が続いていた。 二年生に進級して以降、蘭が同級生からのやっかみを買い吹奏楽部を追い出されたと耳にしたからだ。 一哉との逢瀬で一時の楽しさを得ても、癒えたはずの心の傷の痛みに再び苦悩する蘭。 起きてしまった過去は変えられない。 ならば、悲しい過去を楽しい思い出で塗り替えよう。 君を呪縛から解き放つためならば、俺は何だってする。
定められた運命だからこそ、人は抗いたくなるもの…。13年の月日は何を変えたのか…? どんなに遠く離れていても、惹かれ合う魂は…やがて抗いがたい情熱の炎を持ってぶつかり合い燃え上がる…。新たな苦しみを伴って…。
ドンペリの泡よ消えないでシリーズ 「ドンペリの泡よ消えないで」のユキミとナオトの10年後の話 上演時間 約35分
付き合って初めてのデートでカフェに来た二人。 楽しい時間になるはずが、彼女は極度の声フェチ、そして彼はイケボだったのです…… 上演時間 約10分
アレックスに触れられるたびに私の心は乱れていく…。魔性の美しさを誇る”ホーク”はきっと私を手に入れたら最後、離れていくに違いない…。だって私は娼婦だから…。どんなに想っていても混血の私が英国貴族のましてや公爵夫人になどなれるわけがない…。
世界で唯一の愛は、決してこの世では手に入れられないもの…。 たとえそうだとしても…わたしはあなたから目を離すことは出来ない…。たとえそのためにあなたと闘うことになったとしても、わたしは決して後悔はしないから…。
ドンペリの泡よ消えないでシリーズ キャバ嬢が「彼女」になったと思い込んだ男の物語 上演時間 約45分
1997年。父の仕事の都合で新潟から福島の小学校への転校した一哉は信濃川の桜を懐かしみ、転校先の学校でできた友達に教えられた松川の桜の下で一人の少女と出会う。 プルシアンブルーのワンピースを着た、高潔な美を纏う少女に少年は恋を覚える。
2011年。冬休みに一時帰国した音楽院生・蘭は24歳のクリスマスに実家の引き出しから携帯電話を見つける。 高校入学の記念に買ってもらった初めての携帯電話。その中には高校時代にお遊びで作曲した「無題」が残っていた。 ありがちだが耳触りのいい変ロ長調に含まれる暖かさに、懐かしい記憶が甦る。 平成~令和を音楽と共に駆け抜ける蘭。そして、彼女を取り巻く者達の群像劇。