サーシャは女王の命を受け、旅に出る。 帝国に伝わる伝承と自らの予知を確かめるために。 この大陸の3つ分の地の赤き土 紅き金剛が隠され 緋から金の霞が揺らめく この大陸7つ分の海の深き青 藍から荘厳の粒が輝き 海の女神が虹の涙を流す この大陸をてらしだす緋にもゆる陽 すべてを照らす根源であり すべてを無にきすものである この刻の鐘楼を囲いし乙女 その声を持ちいて告げる 万物を司り自然とともにある我らに 祝福を そうして予言は放たれた。 新しい鉱物を探して、豊かな資源を作るために。 凍る未来から世界を救う為に。 そしてその先にある楽園を目指し。
「ロボットのお医者さん」の前史となるお話です。前作の主人公たちがまだハイティーンだった時代、義務教育を修了してロボット製造会社の開発技術者養成コースで絞られている頃を描きました。
【2012.2.22第3章公開】 就職活動中の大学4年生・国東勇往は、夏休みに当てのない一人旅へ発つが、人気のない海岸で所持金を使い果たす。炎天下で途方に暮れていたところを、海の家の店主・神谷剛雄に偶然助けられて、数日間寄食することになる。海水浴を楽しんでいたとき、砂浜に建つ慰霊碑を見つけた勇往は、剛雄から海岸の悲しい歴史を聞かされる。およそ50年前の夏、海水浴客で賑わっていた海岸は、地震による津波に襲われて多数の犠牲者を生じたのだった。その夜、寝つけなかった勇往が散歩に出てみると、砂浜に一人で佇む若い女性と出会う。昼間でさえ無人の海岸にどうして?興味を抱いた勇往は、一方的に翌日の再会を約束する。 2003年作品の全面改訂版。全7章、各章を逐次公開する。
大学受験を控えた女子高生・栞は、母に厳しく国立大進学を課されている。三者面談で教師に成績不振を指摘されたため、栞と母は親子喧嘩を起こしてしまう。その後、ドラッグストアでバイトをしている栞は、勤務中に来店した母を嫌悪する。ついには、彼氏・潤とキスしている現場を母に盗み見られて、栞は激昂する。同級生の友人・恵美と由香里に相談した栞は、恵美の家で生来初めて無断外泊をする。ところが翌朝、恵美と由香里のイタズラで、栞は学校を無断欠席するはめになる。一人で取り残された栞は内省して、まだ母の庇護から自立できない子どもだと自覚する。母との和解を図るべく、さっそく栞はバイトを辞め、彼氏と別れようと行動する。潤の家を訪れた際ドラッグパーティーの真っ最中で、栞は彼氏の本性を知り一喝する。親子関係の修復を果たした栞は、母の愛情を感じつつ受験勉強に臨もうとする。
主人公である倉木飛馬(くらき・ひゅうま)が、プロサッカー選手になって、一人の男として、成長していく青春サクセスストーリーをお楽しみください。