終末の色を求め777人の若い女性を殺した猟奇殺人鬼が最後に描いた絵Number777『ラカン・フリーズ』
「ねぇ、世界が終わるとしたら何がたべたい?」 神はそう言って、林檎を渡した。 神の瞳を見て悟る。 ああ、そうだったんだ……。 視界が涙で滲む。 この日のために、生まれてきたんだ! 私が林檎を平らげると、神は拳銃を渡してきた。 そうなんだね。 私は銃口を自身のこめかみに当て……。
題名のとおりの作品です。 1900年12月15日に実際にあった事件で、現在でも『謎』として取りざたされているものです。
十九世紀末ヴィクトリア朝。文化の中心であるロンドンから長閑なカンタベリーへ向かうレオンハルト・ハワードはロンドン橋である一人の少年と出会う。レオンは、少年の正体を突き止めようと試みる。しかし、それは階級社会によって築き上げられた大いなる負の遺産を目の当たりにする事を意味していた。