3年ほど前、筆者が難病に罹り休職していた時に書いた初めての小説です。 当時の筆者の心を占領?していた「生きるとは何ぞや?」といった思いが、物語の形で溢れ出たような感覚でした。 今回、「せっかく書いたんだし…」と思い立ち、投稿させて頂きました。 なお「まえがき」にあらすじを載せております。 どうぞよろしくお願い申し上げます。
白夜の薔薇1 毎日無気力に生きてる一人の女と、頂点を目指し走りつづける男 相反する生き方をしてきた二人が、偶然に出会ってしまう 男は女に自分にない優しさを、女は自分にない激しさを感じてしまう 男は女を食事に誘い、その途中自分の激しさを隠すため、一輪のバラをプレゼントする 女は男の意外な行動に、とまどいなから遠い昔に情熱的だった、自分を思い新しい恋の予感を感じる しかしこの出会いが、二人を意外な方向へ導き、運命の歯車が大きく変わる事をまだ二人知らない
【狂気の月】世界に点在する神々の物語、それが今浸食されている。一つの神話により生み出された『悪』は他の神話さえ飲み込まんとし、ある者は染め上げられ、またある者は抵抗し。だが、それをせき止める両手は余りにも小さく―――【嘆きの太陽】
仮想幕末を舞台にした日帝国の陰陽師、玉依奏炎。陰陽師の軍隊に入隊した彼は、極秘裏の任務を負う零番隊の隊長となる。そんな彼に与えられたのは、近頃都を騒がせている殺人犯の調査。 奏炎は、その犯人が強大な力を秘めた妖だと気付く。 そして事件の背景には、悲しすぎる妖の物語が隠されていた… 「ある事情」から妖に同情を抱く様になる奏炎だが―――?
震災から20年経った2031年、日本は三つの国に分裂した。それから十数年、ぼくの高校では「日本」の話題が広まっていた。「ねえ、『日本』って知ってる?」